北京オリンピック 注目競技は?
2008-07-04更新
ネットは匿名性が高いといまだに信じている人がいる。
確かにパッと見は誰が書いているのか分からない。
しかし、書き込み1つで、実はその人のすべてが分かってしまうとしたら……?
今回はそんな体験をした人の体験談を元に語りたいと思う。

ある日、2年付き合った彼女に振られたTは、ある掲示板にその悲しみを書きこんだ。
「もう生きている意味がない。このまま自殺したい」
酔った勢いで書きこんだそれは返事や慰めを期待するものではなく、ただ、海に向かって叫んでるのと同じような気持ちだった。
しかし、ネットの掲示板である以上、レスが付く。
「構ってちゃんはうざいね」「今すぐ飛び下りれば」「彼女じゃなくて自分だけが付き合ってるつもりだったとか」
夜中という時間帯が悪かったのか「黙って早く氏ね」などのひどいレスばかりだった。
ムカっとしたTは「ああ死んでやる。今すぐ死んでやる。じゃーな!」と勢い良く書きこんでパソコンを落とした。そして、Tはそのまま眠ってしまった。
次の日の朝。インターホンでTは起こされた。
「すみません、●●警察署のものですが」
……なんだろう? 近所で事件でも起きたのかな。
そう思ってTが玄関を開けると、私服警官らしい二人の男性が立っていた。
制服ではないが、体が屈強そうで、顔もこわもての二人に少しTは引いた。
「●●警察署のものですが」と再度言い、警察手帳が示された。
「何かあったんですか?」とTが先に聞くと、警官は「昨日、ネットの掲示板に書き込みをされましたか?」と答えずに質問。
Tは不審に思い「なぜですか?」とさらに再質問した。
すると、警官は何やら印刷してきたものを手にした。
「昨日、午前0時25分頃。掲示板に自殺予告の書き込みがあったという110番があったのです」
チラッと印刷したものを見ると、確かにそこにはTが書きこんだ掲示板が印刷されていた。
だが、それだけではなかった。なんと世帯主である親の名前から、この家の住所や電話番号などが全部書かれていたのだ。
当たり前だが、掲示板に書くときに、そんな個人情報を登録した覚えはない。
驚くTをよそに、警察の追及は続く。
「この書き込みに覚えはないですか?」
「さぁ」
曖昧に答えるTだったが、もしや親とかその職場にも連絡が行ってる?
と嫌な汗をかき、とにかくこの状況から逃れようとした。
「すみませんが、今ちょっと風邪気味なんで、帰ってもらえますか?」
その言葉に顔を見合わせる警察。
「最近、恋愛関係で何か揉めたことなどはありますか?」
Tの要求を聞かず、追及してくる警察。
もう一人の年上らしき警察がなだめるように言った。
「別に何か罪に問おうってわけじゃないですよ。でも、自分たちも確かめる義務っていうのがございましてね。認めてさえくれれば……」
誘導尋問のような言葉に怖くなったTは強引にドアを引いた。
「帰ってください!」
Tが強く言うと、それ以上は無理にいられないのか、警察は立ち去っていった。
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ネットに書き込みをするとIPアドレスと言うのが残る。
素人には無理だが、警察などはこれからすべての情報を手に入れることができる。
なので、書き込んだ時点で、あなたの個人情報はすべて丸わかりなのだ。
「●●というところに住んでる○○という奴が、こんなことを書きこんでる」と完全に分かってしまうのだ。
しかもそれは証拠としてネット上やサーバなどにしっかりと残ってしまう。
一度書いたら、消しても履歴で残ってしまう。
匿名性の低さは、学校の机の落書きの比ではないのだ。
この情報を教えてくれたTはその後も自分の書き込みや、自分がどんなサイトを見ているかとかが誰かに監視されてるのではと不安で仕方がないという。
ネットは匿名性が高い世界ではない、むしろ、その逆とさえ言える。
掲示板やブログ、SNSの日記などに書く時は良く良く気をつけよう。
(井上かおる/studio woofoo)